妊娠を目指すにあたり、卵子・精子の質はもちろん大切ですが、
受精卵の着床、妊娠の維持の為には子宮の内膜の状態も重要となります。
特に内膜の「厚さ」については重要視されていて、
病院では体外受精の移植の際に内膜の厚さが8㎜に達しない場合は移植が延期される事もあります。
実際、文献をみると8㎜から厚くなる程、妊娠率が上がるというデータもあるようです。
しかし、本当に内膜は厚さだけが大切なのでしょうか?
ある不妊専門の医師は「内膜は厚さよりも血流が大事」と言われ、確かな治療結果を出されています。
当院の治療を受けていた患者さんでも、5㎜台で妊娠し、無事に出産を迎えられた方がいらっしゃいました。
また、異所性妊娠といって子宮の外に受精卵が着床する事がありますが、そこには内膜の厚さどころか、内膜の細胞がそもそもありません。(内膜症がある方は別ですが。)
それを思うと、内膜はその厚さが必須という訳ではなく
鍼灸でも大切にしている「血流」が1つ鍵になるのではないかと考えられます。
子宮は生理が始まると前周期の内膜が剥がれ、新たな細胞の増殖と肥厚が始まります。
その後排卵が起こり黄体ホルモンの分泌が始まると、内膜腺からの分泌物の増加、細胞の変化、動脈の増生が行われ、受精卵を受け入れる準備が整います。
子宮へしっかりと血が送られると、この変化が十分に、スムーズに起こり、その結果、妊娠率が上がると考えられます。
当院の治療を行っていると、「月経血の量が多くなった」「二・三日目の量が増えた」「鮮血がすぐに出るようになった」
という声をよく聞きます。
これは治療によって子宮への血流量が増え、上記の変化がきちんと行なわれている為に起こる反応と考えられます。
その状態を維持する事で確実に妊娠率は変化します。
内膜は年齢や体質、既往歴、手術歴等により厚くなりにくくなる事がありますが、子宮への血流を増やし、受精卵を受け入れる内膜と身体の状態を作る事で妊娠率は上がります。
タイミングはバッチリなのに妊娠しない、良好胚を戻しても陽性が出ない、妊娠しても維持出来ないという方は、一度内膜へのアプローチを考えてみて頂ければと思います。