脱毛症

脱毛症について

脱毛症の原因は未だ明らかにされていませんが、今の所、現代医学では「自己免疫疾患」の1つだと考えられています。

本来体を守るはずの免疫機能が、何かをきっかけにシステム異常を起こし、自分の細胞(脱毛症の場合は毛根)を攻撃する為、毛髪が脱落し、その再生が妨げられると言われています。

当院の治療ではその免疫機能の異常を正す事で細胞への攻撃を止め、新しい毛髪の正常な発育を促します。

具体的に言うと、鍼灸治療で乱れた自律神経のバランスを整え、スーパーライザーでSGB(星状神経節ブロック)を行う事で、異常を起こしている免疫機能の正常化を図ります。

また、脱毛部局所の血行を上げる事で次に生えてくる毛髪に栄養を与え、発育を促します。

ただ、言葉で言うのは簡単ですが、状態によって数カ月でよくなる方もいれば、改善に数年かかる方もいらっしゃいます。

治療に関しては根気よく通って頂きたいと思います。

円形脱毛症の種類

単発型

1か所に円形(もしくは楕円形)の脱毛部が見られます。
特にここに出やすいという決まった場所はありません。

ご本人は発症に気付かず、家族や美容師さんから指摘され発見される事が多いです。
数カ月で治る事が多く、鍼灸治療でも良い改善率が見られます。

多発型

2か所以上の脱毛部が出来た状態です。
早期に治療を開始することで比較的早い回復が見られます。

ただ4か所、5か所と脱毛部が複数個あり、1か所治ってまた別の場所が脱毛するという追いかけっこになった場合や、脱毛が止まらず蛇行型や全頭型に進行した場合は回復までに時間がかかります。

蛇行型

多発型の脱毛部がつながったり、初めから線上に現れたりするもので、
襟足、耳の周りやもみあげ等、髪の生え際によく見られます。

治療を開始して発毛が始まってもその回復スピードはゆっくりな事が多く、脱毛部が埋まり完治するまで時間を要します。

全頭型

頭部の毛髪が全て脱毛した状態です。
全頭型の状態が長く続いている場合、回復が難しくなります。

汎発型

頭皮だけでなく、眉毛やまつげ、腕や足の体毛も抜けた状態です。
こちらも完治は難しい事が多く、発毛が少しあってまた抜けるというサイクルが続く事が多いです。